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ヘビメタをこよなく愛するバンドマン。日々のことをまったりと。

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静かなる荒野 
 
耳をくずぐる風の音が心地よい 
 
 
見渡す限りのむきだしの黄土 
降りしきる火山灰に覆われた、痩せた大地 
 
 
ルーンミッドガルズ王国と隣接するこの国、シュバルツバルド共和国は、首都近辺の過酷な環境下でありながらも、たくましく発展を遂げ、逆境を跳ね返しながら成長してきた。 
 
 
 
 
 
そんな強国だが、周辺地域に生息するモンスターは、ミッドガルズ王国に生息するものよりも凶暴かつ異形の者たちだ。 
 
過酷な大自然の中で生き延びる術を身につけ、時としてそれは我々人間にも牙を向く・・・ 
 
 

+ + + + + + + + + +
私はそこにたどり着く。 
 
 
かつてはひとつの都市として名を上げながらも、火山の大噴火、それに伴う大地震に見舞われて見るも無残な姿に成り果てた土地。 
 
 
人はこの地を「エルメスプレート」と呼ぶ 
 
 
地殻の活動が活発であり、地震が耐えない土地としても有名だ。 
 
 
 
大噴火に巻き込まれ、命を落としたものたちの墓が、今もなお原型を留めている・・・ 
 
 
 
 
 
 
教会の名残であろうか・・・ 
 
ほとんどの建物が倒壊していながらも、人が住んでいた証として、この地に歴史を刻んでいる。 
 
 
なんと残酷な光景なのだろう・・・ 
 
 
 
 
  
 
そんな場所も、修行の場としては格好の所となる。 
 
 
 
愛用のメイスを握り締め、地殻の振動を肌で感じながら一歩、また一歩と歩み行く。 
 
 
さく・・・ 
 
さく・・・ 
 
 
 
 
痩せた土地にあっても、生命はたくましく根付いている。 
 
巨大な山羊の群れ・・・ 
 
どこから沸いたのか、小さな湖が燦燦と太陽を照り返し、植物に恵みを与え、動物の喉を潤す。 
 
 
 
 
 
そんな光景に見入っているときに、それは起きた! 
 
 
 
 
  
 
突然足元の土が盛り上がり始めた。 
 
飛び退って離れようとしたが、まるで意志あるものであるかのようだ。 
足を呑まれ、動くことが出来ない。 
 
 
段々と形作られてゆくそれは・・・ 
 
私と同じ形をした砂の塊・・・? 
 
そう思うが否か、突然私の体が宙を舞った。 
 
 
 
ものすごい勢いで地面に投げつけられ、叩きつけられる。 
 
あまりの衝撃に意識を失いかけながらも、自身に回復魔法を施し、ソレを凝視する・・・ 
 
 
こいつは・・・ 
 
 
この土地特有のモンスター、スリーパーだ。 
 
 
一度見たものの姿そっくりに自身を形作り、冒険者を惑わす厄介者で知られている。 
 
火山灰で作られるモヤがかかるこの地では、視界の悪さに乗じてスリーパーが冒険者そっくりに変わり、それと気づかずに歩き続け、いつのまにか迷い、方角もわからず、運悪く街にたどり着くことができず、命を落としてしまう者もいるという・・・ 
 
 
 
 
スリーパーは一気に距離を詰め、砂のブレスを吹き付けてくる。 
 
なんとかそれをかわし、立ち止まった隙にメイスで振り返りの1撃を浴びせる。 
 
鈍い衝撃が走った。 
 
本来ならこれで勝負がつくほどの1撃だっただろう 
だがヤツはそれをものともしない勢いでまたも私を睨みつけ、襲い掛かってくる! 
 
 
不意を突かれた 
 
避けきれずに腕を掠める。 
 
ヤツは口から黒い塊をものすごい速さで飛ばしてくる。 
 
転がりながら必死で避けるが、連射速度が速すぎる! 
 
 
 
 
  

 
 
 
  

 
もはや息も絶え絶え、だがヤツは疲れというものを知らないのか、構えを崩さずこちらを睨む。 
 
だが私もヤツの性質がわかってきた。 
 
 
 
ヤツはこの大地、硬質の土が生み出すモンスター。 
 
身を守る術として、異常に硬い身体を持つという話を思い出したのだ。 
 
外部からの攻撃は効果が薄い・・・ 
 
 
 
ならば・・・ 
 
 
内部から破壊するしかない! 
 
 
私は魔法力を掌に集め、それを具現化させ、腕に纏った。 
 
修行の末身につけた「気功」という技術だ。 
 
気功によって生み出された魔法力は「気」と呼ばれる。 
 
そしてそのひとつをさらに分散させることにより、5つの気を腕に纏う。 
 
上位職にしか扱うことを許されず、「気功」よりさらに高度な集中力と技術を要する「練気功」と呼ばれる技。 
 
 
 
気のひとつをメイスに伝わらせ、メイス自体に魔法力を宿らせる。 
 
 
もう一度自分に回復魔法を施し、今度はこちらから一気に距離を詰める! 
 
 
だが、メイスがヤツの身体に触れる瞬間、ヤツが目の前から姿を消した。 
 
ヤツもヤツとて馬鹿ではないようだ・・・ 
 
硬い身体だけが取り柄ではなかったようである。 
 
身体を砂そのものに変化させ、地面に潜り込んだのである。 
 
全神経を研ぎ澄ませ、周囲に警戒する・・・ 
 
 
そしてスキは訪れた! 
 
先程と同じように、ヤツが砂の中から身体を形作ろうとわずかに地面が膨らんだのだ! 
 
そのスキを逃さず、私は跳ねとぶ勢いで詰め寄った! 
 
 
そして、ヤツの身体が安定しないその瞬間に、メイスを突きつける。 
 
気合一閃! メイスに宿らせた気をヤツの身体の内部に送り込む! 
 
 
 
ドクン・・・!! 
 
 
 
ヤツの身体が私に変わると同時に痙攣を起こしたように身体が震えた。 
 
 
数秒の硬直の後、ヤツの身体は内圧に耐え切れず、粉々に砕け散った・・・ 
 
 
 
内部破壊を起こさせる技「発剄」だ。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
足元に落ちたそれは、スリーパーの核であろう。 
 
 
手に取ると、ずしりとした重みが伝わる。 
 
 
 
 
ヤツもヤツなりに生きてきていた・・・ 
 
 
命の重みともいうべきものか・・・ 
 
 
少々苦い思いもあるが、感傷に浸ってはいられない。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この後スリーパーに幾度となく襲われたが、発剄を使い、大きなダメージ受けることなく倒し続けることができた。 
 
 
 
 
 
闘っているときに、ふと思う・・・ 
 
 
 
 
ヤツらは、この土地で亡くなっていった人々の想いが具現化されたモンスターなのではないか・・・? 
 
 
あらゆる姿に身体を変えられる特異な性質も、その者でありたいという想いの現れなのではないか・・・? 
 
  
相当数倒してきたが、その中に・・・ 
 
 
確かにごく少数だが、人の眼を持っていたヤツがいたことも私は気づいていた。 
 
 
 
ヤツらを形成するこの核「グレイトネイチャ」 
 
 
そしてこの土地に起こった天変地異 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
なんという悲しい運命なのだろう・・・ 
 
 
 
私の呟きに答えてくれるのは、いるはずもない・・・ 
 
 
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1984/12/29
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